咲-Saki-4期を待つにあたり

TVアニメ「咲-Saki-全国編」終わりましたね…。最終話13話もホント素晴らしい出来で、これからの可能性がはちきれんばかりにぶち込まれててワクワクが止まらない、もう何回見直したか分かりません、嘘です、今見ているのは9回目です。全13話の通算では昨日3桁の大台に乗りましたし、まだまだ増えることでしょう。早く続きが見たい!

 

 

さて、今日は少しいつもと毛色の違う記事です。

 

 

この間少し気になって咲-Saki-のBDの売上を検索してみました。

咲-Saki- - アニメDVD・BD売り上げまとめwiki

 

 

このサイトによれば、咲-Saki-のTVアニメ1期、2期、3期のBDの1巻売上を並べるとこんな風になります。

1期:10,467枚(※1巻累計と2巻通常版の合計

2期:6,966枚

3期:5,917枚

こうした続き物の宿命として、じりじりと売上は下がっています。で、果たして続編を作るために必要な売上枚数ってどんくらいなんだろうなーと思ってググって見たのが以下のサイト。ここでは、5,000枚の売上が2期(要は続編)製作のラインとされています。

アニメDVD・BDの売り上げを見守るスレ@wiki - 売上ライン一覧

 

まあ製作母体の仕組みだったり原作の会社との関係だったりなんだったりで採算がとれる売上ラインも作品によって千差万別だと思います。でも参考にはなるかと。

 

で、咲-Saki-の続編が製作されるか否かってもしかして結構ギリギリだったりするんじゃないでしょうか。

 

昨年末の六本木でのイベントで、小野学監督も声優さんたちも、淡やシズのアレにかぶせて「ブルーレイ1人100枚買ってください!」って冗談めかして言っていましたが、ホント何と言ってもそれが続編製作にストレートにつながるんだよね。

 

なんでテレビで見たのと同じ内容のものを見るために1巻5,000〜7,000円とかするのを買わなきゃいけないんだよ録画もしているしなんならネットに無料で落ちてるし別にイラネという意見はまあ一応分からないでもないです。付録だって一般的にみて必ずしも価格に見合ったものが付けられているとは思いません(僕は信者なのであの1巻特典は7,000円でもじゅうぶん安いとは感じましたが)。だけどその数千円ってBDに入っている映像や付録のために出すものではないんです。正しくは続編製作のための出資です。だってCMとか見てても広告料で資金がまかなえてるとはとても思えないし…。咲-Saki-は今後はパチンコマネーも入ってくるらしいけど。長い目で見た時に業界としてそれはどうなの、って話は今回はひとまず措きます。

 

ブルーレイ買ってもプレイヤ持ってないし…という方は彦二さんの同人誌を買って友達にあげればいいと思います。

 

全巻揃えれば数万円の出資ですが、皆が皆どうしても全部買う必要は無いと思います。各々が作品への思い入れと懐具合と相談して購入すればいい。なんなら特に気に入った話が収録された巻を一つだけ購入、というのも立派な買い方でしょう。それも難しかったら原作漫画を買えばいい。俺小学生だしそれもキツイわ、という人は近くにTSUTAYAとかがあればコミックレンタルで借りて読めば良い。1冊数十円で借りられるよ。

 

要は、たとえ微々たる額でも原作者、公式の製作者陣に届くようにお金を使おうよ、ということです。だってみんな咲-Saki-の続編アニメを見たいでしょ? 俺は見たい。

 

この間近くのTSUTAYAに行った時、咲-Saki-のコミックレンタルが1冊も借りられていないのを見て少し悔しくなりました。「違うだろ、もっと取り合いになるレベルの作品だろ…!」と訳の分からない憤りを感じました。

 

咲-Saki-はホントに素晴らしい漫画です。SLAM DUNK に匹敵する傑作ド根性スポ根部活もので、ジョジョとHUNTERXHUNTERの能力&哲学バトルに萌えのフレーバーを掛けあわせた悪魔合体の歴史的快作麻雀漫画です。すっげアツい闘牌を描いた直後に1ページまるまるおっぱいだけ描かれたりと色々狂ってるしね、もうね、とにかく最高なんですよ。「狭き門より入れ」ってこの事か、と思います。一見全く大したこと無い凡庸な作品に写るかも知れないけれど、読めば読むほどハマっていって身を持ち崩すこと請け合いです。これまでも十分にドハマりしていたつもりだったんだけどここ数日で更に好きになってもう居た堪れない。子供にもオススメできる。みんなノーパンノーブラで肌色率高いし登場人物美少女9割以上で殆んど百合だけど全然エロくはないし大丈夫(伝われ)。

 

しかもTVアニメーションもその漫画原作に劣らず素晴らしい質の話を提供し続けてくれています。原作とアニメがこれほど良い関係を築けるってそうそうあることではありません。私が子供のころは、好きな漫画がアニメになると聞いた時は随分落胆していました。原作よりも面白くなることなど皆無で、めちゃくちゃつまらなくなるからです。しかし今では咲-Saki-は原作の進行もアニメーションで補完することを予め勘定に入れているような、そんな絶大な信頼関係を感じさせます。多分、俺が死ぬまでに、これほどの幸運なメディアミックスを見せる作品に出会うことはもう無いんじゃないかな、と思います。

 

でもまだまだ作品の価値に見合った評価や売上を得ているとは思えません、マイナな作品です(新刊発売日にメロンブックスに行ってあの漫画で出来た柱とか見ると「宇宙一売れてるに違いない」と感じるけど)。だから買おう、公式にお金を落とそう、それぞれのできる範囲で。1000万部売れてる大正義漫画を買っても、その1冊が製作陣に対して持つ意味は小さい。でも咲-Saki-にお金を出すのは続編製作の確かな応援になるし、誇っていいことだ。

 

 

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あなたの出資が文化をつくる。やろうと思えばアニメも漫画も無料で見られる時代だからこそ、どこにお金を使うかがその人の感性を育てると俺は思う。

 

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まあ実は俺BD買うのこれが初めてなんですけどね…

 

 

この記事はいのけんさんのこちらの記事に触発されて書きました。

近代麻雀漫画生活:これから「咲-Saki-」ファンの『未来』の話をしよう

 

 

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