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【逆走自転車撲滅】良い自転車に乗って交通強者になろう!

少し前にそこそこいい自転車を買ったので、晴れた日は基本毎日気分良く乗っています。気分良く乗ってはいるのですが、まず間違いなく毎日出会ってはそんな気分を台無しにする存在が有ります。逆走自転車です。

 

つい先日も逆走自転車が正面から近づいてきて嫌な気分になりました、というか見かけない日の方が少ない。その度に左右どちらかによける訳ですが大抵の場合相手は避けてくれない。それでこっちが車道の中央寄りに避けることが多いけれど、法律違反の逆走自転車のせいでルールを遵守しているこっちが危険を犯すことになる訳です(十分に後ろを確認する余裕もなく右側に車線変更しなければならないこともある)。逆走自転車の運転手からは逆にこっちが邪魔者かのように見られることすらある。昨年末に自転車の逆走禁止(路側帯のそれであって、車道はもともと逆走禁止)が始まったけれどまだまだ周知徹底にはほど遠い感じ。長く地味な自転車ブームのあとに震災などもあり、特に都市部では通勤の足としても自転車に乗る人は増える一方、自転車専用路をはじめとしたインフラやルールの整備、一般の人々への知識の浸透はまだまだ追い付いていない。こうした過渡期にはどうしても色々なズレが大きいのは分かるけれど、毎日危険を感じている身としては一日も早くマシな状況になってもらいたい。というわけで俺が安心して楽しくチャリを漕げる国になって欲しいので、自転車で車道を逆走する馬鹿を少しでも減らすことを目的にこの記事を書いています。

 

 

  

1、基本の確認:逆走は犯罪です

 

この辺を見ていただければ。

 

自転車の交通ルール :警視庁

 

自転車は車道の左端を走ろう。夜間無灯火やブレーキ無しも駄目。一時停止はちゃんと止まろう。見通しの悪いところは徐行、やむなく歩道を走る際も徐行。進入禁止標識下に「自転車を除く」があるところを走る場合も自分から向かって左側を走りましょう。

 

これで十分な人は十分なんでしょうが、「いや別に自転車で逆走するのってそんなに悪いことじゃないでしょ? 自動車が時速40キロ制限のところで50〜60キロ出すのと同じようなものでしょ?」という人も居ると思います。

 

違います。 

 

2、逆走がどれだけ危険か分からない人のために

 

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自転車から見て

まずは自転車を運転していて逆走自転車に出会った時の危険性から。枕でも少し書きましたが、こちらが車道の中央側に避けることが殆んどです。逆走自転車に乗っている人からすれば車が来ているかどうかは前を見れば一目瞭然だから分からないでしょうが、法律を順守して車道の左側を走っている人からすれば車が後ろから来ているかどうかを振り向いていちいち確認しなければなりません。それも、逆走自転車が近づいてくるのも考慮しながらです。

 

この「近づいてくる」というのが恐ろしい。

 

普通に皆が交通規則を守っていれば、自分の乗っている車両のスピード以上で近づいてくる物体は基本的に存在しません。自分が時速30キロで走っている自転車に乗っている場合、静止している物体は時速30キロで近づいてくるし、時速20キロで順走している自転車との相対速度は単純計算では時速10キロです。

 

これが仮に時速20キロで逆走する自転車に出会った場合、相対速度は時速50キロになります。こんな速度で近づいてくる物体にはルール遵守自転車乗りも慣れていません(悲しいことに慣れてしまっている人も沢山居ると思うけど)。あっという間に距離が狭まるので衝突の可能性も高く非常に危険です。

 

自動車から見て

次に自動車に乗っている場合の逆走自転車の危険性について。私は自動車も運転しますが、その時は正直交通ルールを遵守して左側を走っている自転車ですら邪魔で邪魔で仕方がありません。自転車の横幅は60cm程度ですが自動車ほどの直進安定性が無いので良くふらつくし、追い抜く時は安全マージンを考えるとそこからかなり膨らむ必要があります。追い抜かずにそのまま後ろを付いていくには速度が低すぎるし。

 

いわんや逆走自転車をや、です。

 

逆走自転車は順走自転車に比べて大抵は速度も低いので直進安定性が低く、更に自動車の逆風のあおりで大きくふらつきます。また上述の相対速度の関係で接触したら大事故の可能性が高い、しかも自動車側に大きく責任がかかる、と最悪な存在です。書いててげんなりしてきた。

 

3、原因はたぶん「交通弱者自認」では?

 

別に目新しいことではなく他にも多くの人が言っていることだと思いますが、要は逆走自転車乗りが自分を交通弱者だと認識しているのが一番の原因じゃないかと思います。弱者だからルールを破ってでもも自分の利益を最大化すべきだし、相手の損害など知ったこっちゃ無い。自転車だって歴とした軽「車両」なのにね…。

  

かく言う俺も実は昔は逆走していたことがあります。今の自転車を買う大分前の話です。その時でも基本的には車道を順走していましたが、「少しだから良いよね」と時たま都合良く逆走してました。それもキッパリ止めたのはあるロードバイク乗り(交通規則遵守)にすれ違いざまに「死ね」と言われたからです。言われた時はイラッと来ましたが、どう考えても悪いのは俺の方でした。

 

まあそんな訳で逆走する人の気持ちも一応理解出来ないことも無い。そうでもしないと(逆走、信号無視、一時停止無視、などなど)損してる気分になるんですよね。他にも多くの人が違反して何も咎められてないし。

 

「ルールを違反してでも自己利益を最大化したい」というのは、違反しても罰せられない以上は合理的な判断です(幼稚で情けないとは思うが)。昨年末の法改正に見られるようにこれからはルールも厳しくなっていくでしょうがまだまだ全てを取り締まるまでにはならないでしょう。欲望を理性で抑えるのは基本的に不可能なので、より身近で強い欲望で上書きする必要があります。

 

ではどうするか。

  

4、提案:いい自転車に乗ろう!

 

関係なくね? と感じるかも知れませんが大アリです。

 

過度に安価で粗悪な自転車は、そもそもまともに走りません。車体が重く、停止状態からの漕ぎ出しも重く、惰性で進む距離も短く、直進安定性も低い。簡単にふらつきブレーキも金切音を上げる割に効かない。そうした自転車に乗っていれば、ひたすら自己中心的に運転してやっと見合うかどうか、というところでしょう。

 

ところが適切に整備された良質な自転車に乗れば交通ルールを遵守していても十分に自転車に乗ることの恩恵にあずかることが出来ますし、そもそも怖くて逆走とかできない、と俺は思っています。

 

いい自転車は優に普通の自転車の3倍以上の性能を感じることができます(あくまで抽象的な体感ですが)。私は以前「自転車なんて乗り手の体力が9割を決定してて、別にどんな高い自転車に乗っても性能は大差ないでしょ?」と考えていました。なんでこんな考えを持っていたんだろうなーと思い自らの過去を振り返ってみたところ、幼少のころに読んだ漫画『幽☆遊☆白書』で主人公がママチャリで敵の車を追いかけるシーンの影響が大きいような気がします。アホすぎる…

 

数十万円もする自転車を買う人は頭がおかしいと思っていました。しかし自分が実際に買って乗ってみるとその性能にビビります。これは例えではなく本当に恐いのです。ママチャリやしょぼい性能の自転車で時速20キロくらいを出していたのと同じ力を、もしそうした良い自転車に入力してやれば、楽に時速30キロ、あるいはそれ以上のスピードが出ます。乗り心地も快適であんまり疲れません、安定してまっすぐ走るしペダリングをやめても惰性でかなり進むしでとにかく楽ちんです。特に乗り始めの頃には、このエネルギー変換効率の高さにはなかなかの快感と恐怖を覚えました。そりゃそうでしょう、時速20キロに比べて30キロで走ればエネルギー量は2倍以上になります。下手すりゃ簡単に死ぬな、と肌で感じることが出来ます。

 

乗り慣れるうちに薄れては行きますが、それでも初めに感じた恐怖は否が応でも道路交通法の意味を明確に教えてくれます。自分の身を守るためのルールだと。

 

そういう自転車に乗っていれば、逆走までして危険を冒してケチケチ距離を稼ぐなんてことをせずとも、よほど安全にかつ短時間で目的地に着きます。高価でもきちんとメンテすれば一生乗れる自転車だってありますよ。ちなみに俺が乗ってるのはそういうのです。長い目で見ればこういう買い物は経済的にもオススメです。

 

おまけと結び

 

この提案が自転車に乗る人全てをカバーするとは思いません。お年寄りや幼児などは歩道をゆっくり走るのが次善かな、とも感じます。それも歩道が狭かったり色々インフラの未成熟があって上手くいかないこともあるでしょう。それでもこれから徐々にインフラは整備されていくと思います。必要性があるからです。運ばなければいけない荷物が少なく、満員電車が嫌で、それならいっそ自転車が自分の移動に適切だと判断する人は現時点でも沢山居て、これからも増えるでしょうから。

 

最後に。老人でも、子供でも、子供を乗せた主婦でも、もちろんそれ以外の誰でも、自転車で逆走は絶対にダメです。

 

《参考》

自転車の道路交通法(交通ルール)