第2回咲-Saki-オープン(2017/8/14)に参加してきました、ちょー楽しかったよー

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会場の95%以上が正解したと思われる問題

 

 

前回長野で行われた第一回大会の評判が異常に良かったので密かに気になっていた咲-Saki-オンリーのカルトクイズ大会「咲-Saki-オープン」。たとえ敗退しても見てるだけで面白い、クイズ経験が無くても楽しめるという噂を聞きつけ、それではと参加してきました。結論から書くとめちゃくちゃ楽しかった! こうして思わずビックリマークを付けてしまうくらいに。

 

以下エントリー時から本番まで含んだレビューです。長くなりそうなので、全体的な流れはそこそこに私が参加したクイズを中心に振り返ってみます。

 

 

 

【エントリー~近似値クイズまで】 

 

大会2週間ほど前にエントリーを決め、まずは原作を全部読み返そうと思いましたが結局本編原作5巻途中までで精一杯でした。しかしたったこれだけの振り返りでも明確に効果はありました、加治木のゆみちんが決勝前半南2局で最初に切った牌がサンピンと自信を持って答えられたので。後述ですがペーペーテストで積んだこの1点がなければ準決勝進出は不可能でした。

 

会場となった代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターには確か3年ほど前に舞台探訪で来た以来でしょうか、懐かしいものです。当日の他の使用団体名が並んだ電光掲示板を眺めると「○○合唱団」や「○○大学栄養学科○○ゼミ」や「○○バレーボール部」などなど健全な文字列が並ぶ中、突如出現する「咲-Saki-オープン実行委員会」。いいねいいね

 

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開場時間を10分くらい過ぎたところで入場し、さっそく予選で出場するクイズを決めるための近似値クイズに取り組みました(予選では、全員参加のペーパーテストと、そのほかに全部で8つあるクイズのうちの2つに参加するが、この近似値クイズの成績が良かった順に希望するクイズへと出場できる)。近似値クイズの問題は、清澄高校のメンバー5人を演じるアニメ版声優5人の年齢合計と、実写版女優5人の年齢合計をそれぞれ当てるというもの。それぞれの誤差を合計して小さい人が勝ちです。トップの成績は会場ですぐに発表され、誤差合計が2と聞き「マジかよ凄いしキモイな」と思ってたら後日それが私だったと分かりました。凄くキモイな!

 

 

近似値クイズでそんなに高得点を取れているとは全く予想していなかったので、とにかくボタンをたくさん押せそうなクイズをなんとなく希望しました。そう、このクイズ大会に参加した動機としてはクイズ大会でよく見る「あのボタン」を押したかった、というのが大きかったのです。しかし第8局「防塞」を選んだのは結果的には失敗だったかも。これも後述します。

 

 

【予選スタート】


まずは1問1点の50問ペーパークイズ、制限時間は20分。自信がないところは飛ばして最後にじっくり考えるというオーソドックスな方法でやりました。ざっくりとした感触では大体7割は取れたかな、という感じ。実際は思ったよりも大分低く自己採点28点で、後述ですがここであと1点でも落としていれば準決勝進出はできませんでした。ギリギリもギリギリだった…。前回の平均点が26点とのことだったので、予選突破を考えると黄信号といったところでしょうか。ある特定の対局の何局で誰誰が捨てた牌が何かとか普通分かるか? 会場に向かう地下鉄の中で原作5巻をたまたま読んでいなければ俺も絶対答えられなかった。ペーパーからしてハッキリと差のつくかなり容赦ない内容でした。

 

そして出場者が壇上に並んで答える予選本番が開始。自分の出番まで他の出場者が頑張っているところを見ているしかないんですがこれがもうレベルが高すぎて笑える。あとクイズを読みあげるRYOさんの声がまるでテレビで聞くようないい声で思わず「ナナマルサンバツに出演されてます?」と聞きそうになってしまった

 

 

【予選第3局[追想]】


そうこうしているうちに第3局で自分の番が来ました。予選では8種類のそれぞれ異なったルールのクイズが行われますが、この第3局は「早押しのボードクイズ、ボタンを押した人が正解すれば+3、間違えれば-3しかも3回で失格、ボタンを押さなかった人は正解+1の誤答でもペナルティ無し。合計+10ポイントで勝ち抜けというルールでした。今思えばこれは「ボタンを押して間違えた場合のペナルティが大きい」類のクイズだったので、基本的にはボタンを押すタイミングを慎重にする必要があります。

 

クイズ本番直前のボタンチェックからして結構楽しい。しかし本番になると答えが分かっても他の出場者がボタンを押すタイミングが早くてなかなか回答権を得られない! これはストレスが溜まりました。それでもこのクイズはボタンを押せずとも正解を得られればポイントが入るので地道に1点を積み重ねることと、ボタンを押して誤答のマイナス3点を避けることに集中しました。結局ボタンを押して3点をゲットできたのは一回だけ、あとは1点を7回取っての計10点で6位通過。初クイズとしては今思えばそう悪い出来では無かったかも。

 

 

【予選第8局[防塞]】

 

正解者が他の参加者から2人を指名することで回答権を剥奪し[宮守の塞さんよろしく]、除外された人はそのセットの勝ち抜け者が確定するまで立って見ていることしか出来ないという、名前が売れている人にとっては非常に厳しいゲーム。しののぬさんが「絶対に出たくない」とブログで話していた(麻雀雑記あれこれ : 第2回咲-Saki-オープンクイズ大会に参加してきました)のも納得です。私は最終的な成績には関係ない最初の近似値ゲームで高得点を取っていた関係か席順が最初だったので、それをペーパー上位と判断した(であろう)他の参加者からガンガン塞がれてしまい非常に苦しい思いをしました。。。あのボタンが押したいのに! 兎来さんはテレビにも出る有名人だし咲-Saki-ファン最古参の一人だからガンガン塞がれるのも分かるけど俺はクイズ初心者だし最近は咲-Saki-記事も書けていないしなんでなんだ、、とクジラックス先生の女の子状態になっていました。

 

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わたしだけではないけど


そうこうしているうちにすでに4人勝ち抜けが決まってしまいました。いい加減勝たないと準決勝行きも難しい。最初は参加だけで充分、早々に負けてもあとは観戦を楽しもうと思ってたけど、人間こうなると欲が出るものだな

 

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肝臓の脳内(肝臓の脳内とは?)


とにかく回答権を得ないことには話にならない。他の人が正解したらすぐに塞がれてしまうのならば、たとえ自分が誤答したとしても変わりはない。だったら、たとえ答えが完璧にはわからずとも先にボタンを押した方が良い。ボタンを押す基準を全力で前傾に修正しました。こういうのがやってみないと分からないクイズの醍醐味なんでしょうねー、凄い緊張感でした。そんなことを考えていた時に出た問題が「咲らじで、○○○○○(某女性声優)がいつも着ている下着の色/」(大意)で気が付けばボタンを押していました。ラジオとゲームは全く触れておらず最初から捨てている分野だったので、完全な勘(推理)で答えを絞り出す必要があります。ボタンを押してから与えられる猶予5秒で考えに考えました。ピンク? いや流石に安易すぎる。白? 無くはないがしっくり来ない。ベージュや水色、あるいはもっとビビッドな色? 範囲が広すぎてヤマカンでは正答率が低すぎる。……じゃあ黒? これなら〈クイズ問題になる〉! こうした思考を経て「黒」と回答し見事正解。ここからなんとか正解を積み重ねて5位で通過しました。通過したときはもう緊張と集中でヘロヘロになってしまいました。

 

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そもそもこの記事を書こうと思ったのはこの時の思考をネットの海に漂流させたい! という動機が強かったです。快感でしたねこれは。。。まあ正直この問題に関しては咲-Saki-クイズというよりある意味一般常識(?)や推測力を問う問題かもしれませんが。打ち上げで主催のやっさんさんにこの話をしたところ、正に「そういうプロセスで答えが導き出されるだろう」という想定の下で作られた問題だとか。完全に掌の上でした。

 

 

【準決勝進出をかけたサドンデス〜決勝戦


予選を突破できるのは上位18位まででしたが、18位に同点で私とvicarさんが並び、一発勝負のサドンデスに臨みました。この咲-Saki-オープンで回答者の机に二人だけが並ぶ一騎打ちというのはこの時だけだったのでかなり盛り上がったような気がします。自分が先に押して正解すれば勝ちですが間違えると即相手の勝ちになります。なので予選第8局よりは押す基準を少し慎重にする必要がありました。出された問題は難易度若干低めのかなり初歩的な問題でしたが、なかなか意味が頭に入って来ずボタンを押すポイントはギリギリまで遅くなってしまいました。いのけんさんのブログ(近代麻雀漫画生活)の咲-Saki-シリーズ雑誌連載感想記事を毎回読んでいる人なら楽勝な問題でしたね。問題が気になる人は咲-Saki-オープンの記録集が出るはずなのでそちらを購入して確認しよう!(ダイレクトマーケティング

 

打ち上げも全て終わった後、大内さんが自宅でのごいた会にvicarさんとひろさんと一緒に誘ってくださり、vicarさんがあのサドンデスの時どう感じどうボタンを押したかを聞かせてもらうことができました。勝ち進んだ俺は準決勝では手も足も出ず敗退したので若干の申し訳なさがありましたね。。。もう準決勝になった途端に問題も参加者のボタンを押す確定ポイントもシャレにならないレベルになっていました。無理して早く押して誤答、三回休みを繰り返しあえなく敗退。シンプルな力の差、ただ原作を読んでいるだけでは超えられない壁を感じました。

 

決勝までくるともはや解説を聞いてもよく理解できない問題と「なぜそのタイミングで押せる?」というクレイジーな参加者たちとのガチンコバトル。確かに見ているだけでも楽しかった。しかし自分が出られたらもっと面白いんだろうなーとも思いました。某旧帝大クイズ研究会の三人が決勝六人の半分を占めていたのも衝撃でした。なんだよこのガチクイズ大会! 最終的には早押しクイズを半分ほど残し(つまり出題者の想定を超えた回答者のパワーで)しののぬさんが圧倒的な差で優勝しました。決勝戦第1問回答「だてありさ」で一気に流れを引き寄せてそのまま押し切った感ですが初心者(仮)さんの名前詐欺甚だしい追い上げもあり大いに盛り上がりました。しののぬさんは麻雀的数学的に超面白い記事を書く方という認識でしたがそこに「咲-Saki-クイズ日本最強」が加わりました。おめでとうございます!

 


【まとめ】


普段使わない脳の部位をフル回転させたので、痺れるような半端ではない疲れがありましたが心地よいものでした。咲-Saki-非公式イベント最強の面白さという評判は伊達ではなかった。自分が宇宙一面白いと思っているマンガを同じように面白いと思っている人たちが集まってワイワイやるわけです、そりゃあ面白い。早押し問題でボタンを押した人が正解した後で、問題文が最後まで読みあげられた時に会場全体から漏れる「あ~~(なるほどそれね)」というため息を聞く瞬間の感動を想像できるでしょうか、あの会場でしか味わえないものです。そこにいる人たち全員が自分と同じかそれ以上に咲-Saki-を読み込んでいるわけです。得難い空間でした。前回の開催から3年間かけて準備し、見事イベントを大成功させた主催のやっさんさん、RYOさん、マツケンさんに最大級の感謝を。打上げでも参加者の皆さんの様々な「咲-Saki-への入り方」を聞けたりとめちくち楽しい時間でした。絡んで下さった方々有難うございました。次があるとすればだいぶ先のことでしょうがまた是非参加したい。クイズ経験とか無くても咲-Saki-が好きなら楽しめるというのは真実でした、今回迷って参加を見送っていた人も次は思い切って参加してみると良い思い出になるかも。それでは月並みですが白水哩さんに締めていただきます。

 

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目ぐるぐる