エヴァQ感想【ネタバレ注意】

【ネタバレ注意】

念のためスペースを空けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりみゆきちに不可能は無かった!

 

というわけでエヴァQを見てきた。朝イチの会で見て、その後はパンフを読み込み。みゆきちのインタビューが長めで大変によろしい。

 

そんでいろいろと他人のレビューを見ようかなーと思ったのでその前に自分の感想を書いておこうかと。勿体無いからな。

 

 

途中から感じたのは「お前らやる気あんの?」だった。本当に世界を救いたいのなら、もっと適切なコミュニケーションを取らないとならんのではないの。もったいぶって言うべきことを云わず、それで自分の思い通りに行動しない他人を詰ってさ。うーん、甘すぎる。やる気ないんじゃないかと。勘違いとすれ違いがドラマを作るというのは分かるけどさ、稚拙に感じた。本当に目的を達成したいのなら、「いかなる手段を用いても」、大切な人間とは情報、理解の共有をしなければならない。何より優先すべきことのはず。なんだけどねー・・・。

 

えーなんかdisってますがじゃあつまらなかったの? というと死ぬほど面白かったよこの野郎。少し泣いたよ。面白いけどがっかりしてるという訳の分からない状態。

 

槍抜くなって隣でカヲルくん言ってんだしまあ混乱して切羽詰まってたのは分かるけど少し考えようよ・・・。

 

浦島太郎状態で14年後の世界にタイムスリップしたシンジを労う人間が皆無ってどういうことや。シンジが原因でニアサードインパクトが起きたってのは分かったけど、そもそも破のラストでシンジが初号機に乗って使徒に立ち向かわなかったらその時点でサードインパクト起きて世界ちゅどーんじゃん。普通に考えたら英雄じゃん・・。しかもシンジがサードを引き起こしたってそれ意図的か? 違うじゃん。なんで順序立てて説明してやらんの? 説明する時間が無いならなんでそのことをきちんと伝えないの? いくらでもやりようはあるやん。「今は言えないけど、落ち着いたらちゃんと説明するから」とでも言ってやれよ。まず安心させてやれよ。なんで皆でシンジをゴミを見るような目で見るんだよ。ガキは周りの人間じゃねーか。

 

とりあえずエヴァの登場人物は皆ハガレンを繰り返し読んで報告・連絡・相談の大切さを学べばいいと思います。

 

 

(以下は不貞寝から起きて書いたテキスト) 

 

どうせだから頭から感じたことを列挙してみよう。

 

アバン。一昨日の金曜ロードショーで流れた6分間のところ。いきなりマリが歌ってて吹き出しそうになる。マーヤはやっぱり歌上手いな! アスカはなんか超頑張ってる。マリは後方支援であんまり頑張りは伝わってこない。らしいっちゃらしい。苦戦しているところをシンジさんがサポート、使徒ちゅどーん。流石は俺らのシンジさんやでえ・・。眠っていても火力十分。

 

つーわけでアスカに回収される初号機、シンジ、綾波、でいいんだよな? 救急車の中のベッドのようなところで起きるシンジ。両手両足拘束&二人に銃口を向けられてちょっと物騒すぎんよー。担当の女の子がかわいいことだけが救い。

 

そんでミサトさんに謁見。感動の対面かー。ハグとかあるんかー? とか思っていた時期が俺にもありました。冷たい! 超冷たいよみんな! ミサトさん碇シンジ君・・・でいいのよね?」とかお前何言うとんねん! え、シンジくん地球を救ったヒーローじゃないの? 新キャラばっかりだしリツコさんは髪ごっそり切りすぎだしどういうこと? 疑問だらけなんだが誰も答えてくれない。しかしこの担当の女の子かわいいな。

 

そんでいつの間にか使徒とのバトルシーンに。2号機、というかアスカの無事に喜ぶシンジ。「自分も出撃させてくれ」と頼むが「君はもう何もしないで」とか上から言うミサト。はあ? しかしこの戦艦バトルは超興奮した。というか映画開始からここまで最高の興奮状態で見られたよ。ちゃんと落ち着いたらシンジにもきちんと説明するんだろ、と思ってた。

 

戦闘が終わって、別室へ。そこでいろいろと説明される。破から14年経っていること、ここはネルフではなくヴィレという組織であること、アスカが左目以外は肉体的に以前と変らないこと。それは「エヴァの呪縛」とやらのせいであること。そんでエヴァに乗ったら爆発する首輪つけてるんで気をつけてね☆などなど。そんなもろもろをぶつ切りで説明するんだがなんでそんなにギスギスしてんだよ、もっと丸く伝える方法があるだろうよ・・。全ての言葉が「お前が悪い、お前のせいだ、私たちに謝罪しろ、何もするな、従順にしろ」となんつーか暴力的でいい加減いらいらしてきた。

 

担当のかわいい女の子から自己紹介がある。トウジの妹で鈴原サクラと言うそう。ああかわいい。みゆきちに不可能は無かったんや!

 

そうこうしているうちにレイが到着。壁をぶち破ってシンジを攫いに来たらしい。ミサトさんたち「行っちゃダメ!」ってお前それは無理がありすぎだろ。アラフォーぶっちぎってるBBAより俺は永遠の14歳の綾波の方が良い! って殆んど迷わずレイを選ぶシンちゃん。うーん直情的。というかミサトさんは相変わらず美しいだろ! いいかげんにしろ! 飛び去るレイ&シンちゃん、首輪爆破リモコンを手にするもスイッチを押せない激甘ミサトさん。流石それでこそ俺達のミサトさんやでえ・・・。

 

うーん、シンジの気持ちは分からないでもない、というかヴィレの人間の態度が酷すぎるから、シンジの逃亡の責任はヴィレにあると思う。アスカは馬鹿だしあーいう風にしか誠実さを表現できないから別にいいんだけど、ミサトやリツコやあとサクラは何とかきちんと話をしろや。みんなコミュ障だっつーんなら真希波を連れてくればいいじゃない! おっぱい大好きシンジさんも大喜びや! 

 

それは置いておいて、綾波を選ぶシンジは馬鹿だなあ、と思った。ミサトがお前を害することをしたことがあるか? 綾波に選ぶってことは要はゲンドウについていくってことで、ゲンドウが何かお前のためになることをしてくれたことがあったか? いくら冷たくてもミサトにもう少し食い下がれよ。シンジの記憶では自分は英雄なんだろうけど、扱いがそうでないならそうするだけの理由があるんだろうよ。聞けよ。答えてくれるまで。

 

うん。やっぱりこいつら必死さが足りないと思う。フォース・インパクトだか何だか知らないが本当に阻止する気があったの? やる気ないじゃん。他人に不信感を持たれることがどれだけ致命的なことか考えろよ・・・。頼むから。

 

という訳でネルフ跡地に行くシンジとレイ。懐かしい風景がちらほら。そこに登場するホモ。ホモ登場のAAが頭にちらついて大変に困る。そんで初登場のゲンドウ。相変わらず何も説明しないクズ。「時期が来たらホモと一緒にエヴァに乗れ」っつって退場。

 

その後は綾波に絡むものれんに腕押し。どうやら破のラストで助けたと思ってた綾波とは違うらしい。薄々気づくがそれを認めないように必死なシンジ。うん、まあそれは認めたくないわな・・。

 

綾波に絡んでもしょうがないことを悟りカヲルに絡むシンジ。なんかピアノを弾くことに。何もやることない世界にある娯楽としてはかなり上等な部類じゃないかな。14年間調弦も全部カヲルくんがやってたのか。

 

一瞬でメチャクチャうまくなるシンジ。いくらチェロやってたからって上達するの早すぎィ! 天才ってレベルじゃねーぞ! あとホモ、お前が近くに寄るとシンジが妊娠しそうだからもう少し距離を取ったほうがいいと思うよ。

 

そんな感じで映画が始まってからやっと初めて落ち着くシンジ。落ち着いたからには当然「この世界はどうなっているの?」とカヲルくんに質問する。なんつーかシンジさんマジ観客の気持ちをよく分かっている。ありがとうございます。

 

画面が変わり、防護服を着せられて階段を降りるシンジとカヲル。降りているからには地下に行っているのか? と思ったら雲が切れて、やたら高いところに出ていることがわかる。見渡す限り水面の世界、遠くに落ちている月? まあ月並に言えば「滅んでしまった世界」の風景がそこにはあった。どうやら破のラストでサードインパクトは起きてしまったらしい。「これは君が引き起こしたことだ」とホモ。うーん百聞は一見にしかずっていうが、シンちゃんも大変やね。というかいい加減可哀想になってきた。

 

混乱しまくるシンジ。そこでシンジの部屋に忍び込むホモ。喚き散らすシンジ。首輪を外して自分に付けるホモ。なぜせっかく外したものを自分に付けるwww もうホモがマミる未来しか見えない・・・。その時、劇場内の観客の思考が一つになったことを感じた。そんなイミフな行動に感動するシンジ。素敵!抱いて!と言いかねない雰囲気。腐女子大歓喜。

 

シンジの信頼をゲットしたところで、破の爆心地に二本刺さった槍を引っこ抜けば世界は元通りになるとかなんとか相変わらず胡散臭いことを言うホモ、見事唆されるシンジ。というかそれを唯一の希望としてそれにすがるシンジ。ちょっとは疑問を持とうよ中学二年生・・。いや、14歳でそんなきちんと考えろってのも酷なのか。

 

二人ラブラブのまま一緒にエヴァに乗り込む。エントリープラグをニ穴挿入。ここでも爆笑しそうになった。ひどい、ひどすぎる。

 

改めて槍を見て考えこむカヲル。「あれを引っこ抜いてもだめだ、ボクの勘違いだった」。いやそれは別にいい、間違いは誰にでもある。だけど、勝手にずんずん進むシンジを止めろよ。もっと必死に止めろよ。シンジも「カヲルくんが引っこ抜けって言ったんでしょ」って人のせいにすんなよ。人の話はよく聞いて自分で判断しなさい。

 

そこに来襲するアスカ&マリ。そんでエヴァ同士のバトルが始まるもシンジ無双。アスカ相手にならん。そしてついにシンジが槍を引っこ抜く。始まるフォース・インパクト。なんかもううんざり。責任とって俺死んでガフの扉閉じてフォース食い止めるわって言って予定通りマミるホモ。目の前で縋っていた人間の首チョンパ見てシンちゃんPTSD発症。そらそうよ。

 

まあいろいろあってフォースはギリで食い止められる。ヴンダーも無事。そんでアスカがシンジを助けにくる。序でシンジが綾波を助けるところに似てるな・・・。プラグ内で安定の体育座りのシンちゃん。罵声をかけて一度立ち去りかけるアスカ、しかし思い直してプラグ内のシンジのケツに蹴りを入れ、手を引っ張ってシンジを連れ出すアスカ。そんなふたりの後をついていくレイ。手にはシンジのウォークマン。血で固まった丘の上を歩く三人。このエンドシーンは最高に美しかった。旧劇場版とは違うことをやっているんだなあ・・・。

 

もうすでに滅びてしまった世界でどう生きていくかって話。具体的な話。アスカはこの14年で何を見てきたんだろうね。

 

破ラストでサードインパクトを引き起こしたがその罪を自覚できなかったシンジが、自らフォースを引き起こしかけ、その代償に目の前でカヲルを失い、罪をやっと自覚する。そりゃ足腰も立たんわ。

 

だらだらと思い出し実況感想を書いてみた。ディスコミュニケーションの物語やなあ、どこまでも。なんでこんな下らないことするのかなあ。せっかくクッソ面白いのにさ。14年間の時間のすれ違いがあるからどっちみち分かり合う事はできない、そもそも話せば分かるってのは幻想、とかスカしたことは言いたくない。

 

《良かった点》

アスカがかっこよかった(小並感)。精神年齢28歳で肉体が永遠の14歳。うーんこの14年後設定って声優さんたちが皆年齢を重ねたってことも関係してるんだろうね。

 

サクラが可愛かった。みゆきちに不可能は無かったんや!(しつこい)

 

マリが愉しそうで何より。お前もう少しでしゃばってもいいのよ? シンジと腹を割ってお酒でも飲みながら話しなさいよ。ほらもうお互い二十歳超えてるから好きにやればええやん。

 

レイについては、破までのレイは登場してなかったんでなんつーかコメントしづらいな。前レイの復活は理論的にあり得るんかな。魂の問題もあるし同時に二体は存在できないとかあるかもな。

 

・・・と、ここまで書いてパンフを見なおしてみた。皆老いたなあ。キャラもそうだし、世界全体が老いて疲弊しているように感じた。物語全体が、世界が滅びた後のエピローグのような寂しさを感じさせた。でも、きちんと老いることができるってのは美しいことだと思う。エヴァパイロットは老いることができない、ということは世界の理の外側に出てしまったんだろうね。もしもエヴァにハッピーエンドがあるとしたら、アスカやシンジがきちんと老いて死ねるようになることなんじゃないかな、とふと思った。

 

 

思わずブログを開設してしまった。