夏コミに行ってきた【C84二日目(日曜日)】

「死ぬ前に一度でいいから行ってみたい」と思い約10年。念願叶い行ってきた。史上最悪の猛暑の中開催されたコミックマーケット84、世界最大の屋内イベントに。厳密にはC79とC83にも行くには行ったが経験不足がたたり、どうにも不完全燃焼だった。また、その2回は冬コミだったが今回は夏コミである。寒さはどうとでもなるが夏の暑さはどうしようもない。しかも今回は「生命が危険にさらされるレベル」と気象庁が散々脅しをかけていた。でも行きますよ。土と月は仕事だが日曜なら。しかも例年のコミケ開催は大体13〜15日前後とお盆の真っ最中でいつもなら実家で墓参りをしているところが、今回は若干前倒しになっており参加には好条件がそろっていた。俺は行く。けっこう前から楽しみにしていたんだ。

 

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「他人を軽蔑する」のはそんなに悪いことではない

、と最近考えるようになりました。

 

みなさんには軽蔑する人間は居るでしょうか? ちょっと違うけど憎い人間でもいいです。私には数人居ます。実際に殺してやろうとかは流石に思わないけれど(たまに思うけど)、その人たちを見ると心の底から「どう間違ってもこんな人間にはなりたくないなあ」と思います。具体的には人の話を聞かない人や、少し立ち止まって「自分が間違っているかも知れない」と考えられない人間は私はちょっとアレです。知情意的粘り強さが足りない人とでも言いますか。相手も私をそう思っているかも知れないのでまあどっちが正しいとか間違っているとかそういう問題ではないです。

 

それで割と最近ですが、「そいつを軽蔑している」ということを自分の中ではっきり認識するようになり、それに対して「人を軽蔑するなんていけないことだ」とか考えることはせず、かなりフラットにその判断を放っておきました。そうすることで色々と面白い変化が起きたので記録しておこうと思います。

 

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「試さない」こととルールに対する畏敬の念 / 冨樫義博の世界観

漫画を読み始めたのはたぶん1990年くらいからだったと思う。コロコロコミック、ギャグ王、ガンガン、と読みつなぎ、小学校低学年くらいから週刊少年ジャンプを読むようになった。ジャンプは今でも少しだけ(1、2作品)は読んでいるのでなんだかんだですごい雑誌だと思う。

 

1990年台前半といえばもはや伝説の週刊少年ジャンプ全盛期で、確か週刊雑誌の最高出版部数を記録していたと思う。650万部くらい? ドラゴンボールが連載終了して以来はこれまた劇的な右肩下がりを記録したらしいが。自分が初めて漫画を熱心に読み始めた時期だから余計に印象深いのだとは思うが、確かにあの頃のジャンプは面白い作品ばかりだった。ろくでなしBLUES、ボンボン坂高校演劇部、ダイの大冒険、やまだたいちの奇跡、花の慶次モンモンモン、ターちゃん…。今ググって思い出しながら書いているがちょっと懐かしすぎて変な気分になってくる。勿論ジョジョこち亀もやってたし今でもやってる。あ、ジョジョは移籍したのか。ドラゴンボールSLAM DUNK幽☆遊☆白書が特にお化けクラスの大ヒット漫画として有名。この中でもぶっちぎりで一番好きだったのは『幽☆遊☆白書』だ。現在は『HUNTERXHUNTER』を連載(断載?)している冨樫義博さんの出世作、まあこんな解説は不要なくらいの超有名漫画だろうが。

 

幽☆遊☆白書において描かれ、かつHUNTERXHUNTERでも繰り返し描かれているモチーフで昔から少し不思議だったというか、妙に印象に残ることがあった。それは「信頼関係を試さない」ということ。それも味方との信頼関係を疑わないということではなく(それは当たり前)、味方か敵かがはっきりしない、むしろ敵の可能性が高い相手との信頼をかなり自覚的に「試さない」。それで自らが危険を被ることがあっても。少し具体例を挙げたい。

 

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自分の言葉を獲得すること / 漫画『惡の華』感想(1〜8巻)

先週末は少し立て込んでおり、ここのところ自然に守れていた「土日に記事を一本更新」ができず少し敗北感がある。ルーチンというのはそうそう崩すものではないですね。仕方がないのでドラゴン怒りの平日更新。

 

少し前に原作漫画『惡の華』を7巻まで一気読みした。8巻も出ていると聞いて近くの書店で買って読んだ。めちゃくちゃ面白かった。「めちゃくちゃ面白かった」では100分の1もこの感じを表現できてねーなーと感じたので駄文を綴ってみる。

 

惡の華 (8) (講談社コミックス)

惡の華 (8) (講談社コミックス)

 

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「生き続けること」を恐れない地球人類 - 「翠星のガルガンティア」感想

絶讃記事です。

 

 

第1話でドハマりして以来ずっとハラハラしながら見てる。すげえ面白い。現在第8話まで見て、いよいよ物語もクライマックスに向けて加速してきた感じ。ここまでのところは特に1、4、7話が盛り上がる作りになっており、それ以外の話も地味ながら最後につながる重要なステップになっているのが感じられて、シリーズ作劇のお手本のような作品だなあと勝手に思っている。別にウェルメイド=つまらないってことでは無いな、という当たり前のことを思い出させてくれる。事前情報はキャラ原案が鳴子ハナハル、脚本が虚淵玄が担当ということ以外は仕入れず、大分フラットな状態で作品に入ることが出来た。なかなか幸福な視聴体験が出来ている。以下ネタバレあり。

 

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太腿が眩しすぎて眼球が蒸発した / 謎のカニ推しアニメ「あいうら」感想と布教

5分アニメ「あいうら」が面白い。

 

 

第一話からその圧倒的な作画クオリティと演出の細やかさ、落ちてるんだか落ちてないんだか分からない、いや全く落ちてない微妙過ぎるストーリーラインで視聴者を虜にし続けている。いや他の視聴者は分からないが俺は良い感じに中毒に陥っている。1話5分の超短時間アニメ(CM除けば実質3分強、OPとEDを除けば多分1〜2分)ということもありスキマ時間になんとなく復習しており、再生回数(Excelで絶讃記録中)では個人的に「翠星のガルガンティア」と「はたらく魔王さま!」に次ぐレベルである(この記事を書くために見返していたら再生回数ではトップに)。しかもニコニコ動画で全話無料配信中なので気になった人は気軽に見てみればいいんじゃないでしょうか。時間がない人でも大丈夫、始まったと思ったらいつの間にか終わっています。

 

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ちょっと自分のネットユースを振り返ってみる /『「いいね」時代の繋がり―Webでこころは充たせるか―』感想

「いいね!」時代の繋がり―Webで心は充たせるか?―

「いいね!」時代の繋がり―Webで心は充たせるか?―

読みました。著者のシロクマ先生の現役精神科医としての豊富な知識(臨床、研究ともに)をもとに、現代のネットユースの状況が人の心理面に与える影響、また現代ではもはや不可避となったネットといかに関わっていけばいいかについて平易な文章で語っています。いろいろとグサグサ刺さるところがあったので何か書いておきたい、具体的には自分のネットユースの状況についての振り返りと、何かしらの改善が必要な点をまとめたい。

 

内容の紹介はご本人がブログで詳しくされています。

『「いいね」時代の繋がり――Webでこころは充たせるか――』を出版しました - シロクマの屑籠

 

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